「予算原価」とは、各部門の予算を基に当期の販売計画や調達計画、生産計画、在庫計画を組み立て、そのうえで製品原価を計算したものです。会計期間の経営計画を立案する土台となります。具体的には、まず販売計画を作成し、そこから生産数量を導き出します。その後、その生産数を達成するための資源計画を策定します。
資源計画では、外部から調達する原材料や部品の数量と価格、製造に必要な各部門や工程の人員と勤務時間(勤務体制、直接労働時間、残業等)、製造設備(投資、修繕費等)とその稼働率、賃金や労務費、外注費、製造経費(水道・電気・ガス費や副資材、物流費等)そして本社費や管理部門の間接経費等を、予算として見積もります。