カーボンナノチューブとは

炭素の六員環を平面的に連結し、そのシートを筒形に巻き上げた基本的な結晶構造を持つものは、単層のカーボンナノチューブ(CNT)と呼ばれます。CNTには複数の筒が重ねられた多層CNTや、チューブの直径が差を持つものなどが存在します。各々は独特な性質を有し、それらは金属から半導体(p型またはn型)の性質を示します。半導体として通常使われるシリコンに比べて融点が高く、電子(またはホール)の移動性と熱伝導性が大幅に優れています。現在この新素材は、トランジスタ、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、燃料電池の電極材としての利用を視野に入れた開発が進展しています。

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