KV-botnetは、中国支援下のハッカー集団、VoltTyphoonが運営するマルウェアを闊歩するボットネットワークです。このネットワークは主に、米国内に展開されたSOHOルーターを感染の対象とし、それらをボットとして活用することにより、米国の重要インフラへの攻撃基地として設定していました。特に、保守期限が切れたCisco製とNetgear製のルーター、さらには他のルーターやカメラなども感染対象となっています。その目的は、未来に起こり得る有事の際に、通信、エネルギー、輸送、水道といった要となるインフラへ攻撃を加えることです。このマルウェアは、感染対象となるデバイスへ侵入した際には、そのデバイス内のセキュリティツールや無関連なIoTマルウェアを除去してしまいます。’
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