NetWalkerは、2019年から活動を始めたランサムウェアとして知られています。その攻撃手段は、狙いを定めた組織のシステムを侵害し、データを抽出・暗号化した上で、ダークウェブ上のリークサイトを通じて身代金を要求するというもの。RaaSサービスという形態を採用し、利益が生まれると、その身代金をアフィリエイトと共有します。その狙いは主に米国、カナダ、アジア太平洋地域の大手企業や政府機関で、これらを対象とした攻撃を繰り返していました。しかし、2021年には米国政府を含む共同捜査チームの手により、運用サーバー等が抑えられ、一員とされるカナダ国籍の男が逮捕されました。そして、そのカナダ人メンバーに対し、2022年10月には米司法省から20年の禁錮刑が下されました。’