「ジュニアボード」は、新進気鋭の幹部や中級社員が集まり、「ミニ役員会」を形成する概念である。この会議は、通常の役員会とは異なり、社員の視点から経営上の課題を探し出し、その検討や解決策を提案する場として機能し、一般的な研修よりも経営への意識を高めることに有効な手段である。経営陣と同等レベルの決定権は無いものの、新鮮な視点から革新的なアイデアが産み出されることが期待されている。この概念は、元々1932年にアメリカの調味料大手、マコーミック社が考案したもので、日本では衛生用品の大手メーカー、ユニ・チャーム株式会社が導入したことで名が知られるようになった。