人的資本は、各個人が有するスキルや能力を示す一種の経済学上の概念です。これは技能や能力が蓄積可能であり、それらの蓄積によって個々の意思決定が可能になるからです。これらの特性は物質的な資本、すなわち「モノ」や「カネ」と同じ性質を持つため、「人的資本」と呼ばれています。従来「人的資源」というフレームワークで人材は大量生産のための「資源」と見なされてきましたが、「人的資本」と「人的資源」は個人の成長可能性に対する見方が異なると言えます。
加えて、人的資本の蓄積には投資が必要です。時間や教育資料などの投資を通じて、スキルや能力を向上させることができます。