TRANSEC(TransmissionSecurity)は、通信保全(COMSEC)の一種であり、米国防総省に定義されています。日本語では、「送信保全」と訳すことが可能です。これはデータ送信の際の保全策の総体を指し、その目的は、通信の傍受、妨害、欺へんの活動、あるいは信号のパラメータやメタデータを解析することで敵からの情報収集を防ぐことです。 具体的なTRANSECの手法としては、無線通信における周波数ホッピング(FHSS)や直接スペクトラム拡散(DSSS)などがあげられます。