坂村健教授が提唱したTRON構想により考案され、その理念を元にTRON協会によって規格化された新たな計算機アーキテクチャ体系は、現在でも幅広い組み込みシステムにてリアルタイムOSとして積極的に採用されています。様々なアプリケーションを持つ「ITRON」はデジタル家電に、その簡易版である「μITRON」は組み込みシステムに、パソコン向けには「BTRON」、通信機器には「CTRON」などが存在し、また、「T-Engine」はリアルタイムシステムの開発における標準プラットフォームとして導入されています。彼らの特徴の一つとして多漢字や多国語の処理が可能なOSが挙げられ、その能力は非常に注目されています。