2008年にデビューした静的型付けプログラミング言語、Nim(ニム)は、Python、Ada、Modulaなどの言語を参考に、効率と表現力、優雅さを追求したコンセプトで開発されました。一般的にはNimを利用したマルウェアは見かけませんが、近年ではこれを採用するマルウェアが確認されており、その背後には攻撃者がセキュリティチームや製品を回避し、自身の行動を解析から逃れるための策と思われます。Nimはクロスプラットフォーム言語として特性を有しており、これによりマルウェアの開発者は目標とするプラットフォームに合わせて容易にコンパイルを行うことが可能です。