入出庫作業は、伝票を活用する方式と、その必要がない方式の二つに分けて考えることができます。一般に、前者を実入出庫と称し、後者はみなし入出庫または自動入出庫と呼ばれています。みなし入出庫は、入出庫伝票の活用を必要としないものの、そうしたかのように処理する方法で、伝票を利用する方式のより簡易なバージョンです。この手法は、部品や材料の出庫から製品が完成するまでの所要時間が短い状況にうまく対応することができます。
この方式は、さらにみなし入庫とみなし出庫の二つに細分化できます。みなし入庫は、実績報告に基づき入庫がされたと考える手法です。これを例えると、購入した商品が配達されて検収された場合、その検収が商品の入庫と等価であるとみなし、在庫に加えるというものです。