AsyncRATは、リモートからのアクセスを可能にするトロイの木馬タイプのマルウェアです。標的となるシステムに潜り込んで、暗号通信を介してデータや入力情報を盗み出します。多くのサイバー攻撃者が、フィッシングメールやその他のマルウェアとAsyncRATを併用して攻撃を仕掛けています。2022年末からは、Windows OSの保護対策をすり抜ける手段として、メールの添付ファイルにMicrosoft OneNoteのファイルを用いるケースが増えています。そのOneNoteファイルを開いたユーザーは、ダブルクリックを誘導され、これによって悪質なVBScriptが実行され、結果的にAsyncRATがインストールされるという手口です。’