「グリシドール脂肪酸エステル」とは、アルコールの一つであるグリシドールと脂肪酸とがエステル結合することで形成される化学物質の総称です。結びつく脂肪酸の種類により、さまざまな種類のグリシドール脂肪酸エステルが存在します。これらは、人体内で加水分解されるとグリシドールが生成されます。最新の分析技術の発展により、精製された食用油やそれに類するものに含まれていることが近年明らかになりました。特に油脂の脱臭や精製の際に高温処理がなされると、元々その原料に含まれている成分から生成されることが確認されています。