“サーキュラー・エコノミー”とは、貴重な資源を有効活用し、それから価値を生み出す一連のビジネス活動を指す言葉で、「循環型経済」などと邦訳されます。これは、思慮なく資源を浪費し、結果的に廃棄する従来の一方通行の経済システムを見直し、貴重で限られた資源を循環させて用いる新しいビジネスモデルに切り替えようとする試みです。この試みは、持続可能な社会を創出すると共に企業の競争力も強化するため、近年注目を集めています。
とりわけ、経済産業省が樹立した「循環経済ビジョン2020」では、製品のライフサイクル全体(設計、製造、利用、廃棄など)を通じた企業の取り組みとして、資源循環の促進が求められています。