「SAPERP」の進化版であるERP製品が2015年2月に公開されました。この製品は、財務会計、管理会計、販売管理、人事管理といった各種コンポーネントを組み合わせ、業界全般にわたるベストプラクティスを基盤にビジネスプロセスが設計されています。特筆すべき点は、インメモリデータベース「SAPHANA」を唯一のデータベースとして採用していることです。これにより、経営情報をリアルタイムで一元管理することが可能になりました。加えて、テーブル設計により冗長データを完全に削除し、事前に集計したテーブルの維持が不要になることで、データ保存容量を大幅に抑えることができました。これらの改良により、スループットは従来の製品の3〜7倍にまで増加し、データの圧縮によりデータ量も10分の1にまで小さくなりました。