「SystemBC(システムBC)」は、感染したコンピュータに対してプロキシ様のバックドアを設けるマルウェアの一種で、この機能が他のマルウェアやランサムウェアと組み合わされて利用されています。この新型マルウェアは、2019年にダークウェブの掲示板で販売されるや否や、即座に悪質なハッカーたちの間で使われ始めました。SystemBCは感染コンピュータに自分自身でSOCKS5プロキシを作成し、こうしたプロキシを使って攻撃者が各種のファイアウォールを回避するマルウェアを作り出します。その上で、試みられるC2通信もこの経路を用います。全米サイバーセキュリティとインフラ保護庁(CISA)は、ViceSocietyという名のランサムウェアがSystemBCを用いているとの調査結果を報告しているとのことです。