スタティックRAM(SRAM)とは、一度情報が書き込まれると電源が切られるまでそのデータが維持されるタイプのメモリです。メモリセルはフリップフロップ回路で組み立てられており、記憶保持のリフレッシュ動作が無いためいつでも書き込みや読み出しが可能であり、手軽に高速な動作が望めます。この特性から、高速性能が必要なキャッシュメモリやコンパクトな電子デバイスに用いられます。また、SRAMと類似のものとして、メモリセルがDRAM構造でリフレッシュ回路を内蔵した疑似SRAM(PseudoSRAM)も存在します。このデバイスはSRAMのような振る舞いをするよう設計されていますが、内部的にはDRAMの構造を使用しているため、SRAMとは異なる特性も持ちます。