「エヌピーブイ」は、’Net Present Value’の略称で、日本語では「正味現在価値」と呼ばれます。この数値は、新規事業やプロジェクトの経済的な価値を評価する際の指標として用いられています。要は、NPVが0以上ならば該当の投資は「進行すべき」であると解釈できます。
エヌピーブイの数値は、プロジェクトがその期間中に生成するキャッシュフローの現在価値の合計から算出されます。ここで用いられる主な要素は、’FCF(フリー・キャッシュ・フロー)’、’n(プロジェクト期間)’、そして’r(割引率)’です。
特に割引率は、プロジェクトごとの特性に合わせて調整する必要があります。たとえば、自社の通常業務に関連するプロジェクトでは、自社のWACC(加重平均資本コスト)を使用します。一方、自社の本業とは異なる新規プロジェクトの場合には、同業他社や業界全体のWACCを参照することが一般的です。