このテキストは、シリーズレギュレータという特定の種類の電圧整流器について説明しています。それは入力と出力の電圧違いが小さい定電圧直流電源であり、ポータブルデバイスなどに適しています。これはパルス変調を使用して電力を制御するスイッチングレギュレータとは対照的に、電流と電圧を線形に管理することができます。その結果、電源のリップルが少なくなり、さらに回路電流(回路の消費電力)が少ない、回路の規模が小さい、外部の部品の数が少ないなどの利点があります。一般的に、作動中の回路の消費電力においてスイッチングレギュレータが数百μAから数mAの範囲であるのに対して、出力パスのトランジスタとしてMOSタイプを採用すると、数μAオーダーでの操作が可能となります。