一般的には「演算増幅器」と呼ばれ、親しみやすい言葉では「OPアンプ」とも称されるこの装置は、その名前が示す通り、かつてはアナログコンピュータの高精度線形増幅器としてその能力が活かされていました。バイポーラ技術を駆使して作られた直流増幅器の性能を高め、広帯域化し、IC化が進められた結果、多くの製品が市場に出回っています。そのため、製品のラインナップも多種多様で、汎用リニアICの代表格ともいえる存在となっています。なお、このオペアンプとアナログ-デジタル変換器とが合致したものは、「ミックスドシグナルデバイス」とも表現されることがあります。