コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の中心となる役割を果たす「カーネル」は、システムリソースやハードウェアへのアクセスの管理と制御を行い、基本的な機能を担当します。カーネルが動くと、データやプロセスはカーネル空間と呼ばれる仮想メモリ領域に生成されます。このカーネル空間は、通常、アプリケーションからはアクセス不可で、システムコールなどの指示を使って利用する必要があります。悪意のあるソフトウェア(マルウェア)は、さまざまな方法でカーネルに接触し、予定外の動きをシステムに起こさせることがあります。