クライアント企業の概要
業種 | 化学 |
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売上規模 | 1000-5000億円 |
従業員規模 | 1000-5000人 |
掲載企業・プロジェクトの概要
業種 | コンサルティングファーム |
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概算費用 | 1000-3000万円 |
概算工期 | 5カ月 |
プロジェクトテーマ
顧客企業にとっての人的資本経営の目的と施策を定義し、エンゲージメントサーベイの結果に基づくPDCA基盤を構築する。
クライアント企業が抱える課題/背景
当該クライアントは地方の工場拠点での人手不足、それに伴うタイトな生産現場の状況を改善すべく実効性のある人的資本経営の方針を打ち出し、数年前から様々な施策に着手してきた。
その一環で従業員のエンゲージメント調査も毎年実施してきたが、結果分析が表層的なレベルに留まっており、実効性のある施策に結びついていないという課題感があり、今回のプロジェクトを立ち上げるに至った。
ソリューションの概要
本PJの基準となる考え方を整理するため、スローガン化していた人的資本経営というキーワードを具体化し、目的、課題、方針を定義。その上で、エンゲージメント調査の結果の分析モデルを設計した上で、統計解析によりエンゲージメントの影響因子を特定した。
統計解析を行う上で、より有意な傾向を分析するため、あえて拠点毎のキーマンへのES結果に対する所感ヒアリングも行い、定性的な真因分析と合わせて解析を行うことで分析・施策立案の精度を向上させた。
本アプローチには客観性が失われるデメリットも考慮したが、実際に現場風土を変えていくのは日々、現場業務に従事するメンバーであり、彼らの冷静な意見を反映することで分析精度が向上するメリットの方が大きいと判断し、実際にその通りの結果を得ることができた。
実行タスクの概要
- 人的資本経営のコンセプト設計
人的資本開示のバックデータの分析により示唆出しを行い、その結果を元にCxOインタビューを複数回実施した上で、人的資本経営コンセプトを詳細化し社長承認を取得 - エンゲージメント調査結果分析
統計解析により部門/拠点毎の傾向、相関因子を抽出した上で、各部門/拠点キーマンに所感や所属部門長のリーダーシップやマネジメントスタイル、パーソナリティ等のヒアリングを行い、2つの結果を加味して真因分析を実施 - エンゲージメント向上に向けた施策設計
組織・拠点毎の改善施策を具体化した上で、それぞれのリーダーへの説明、ディスカッションを通してブラッシュアップを行い、実行可能かつ現場納得感の高い施策を設計し、それらの進捗状況をモニタリングするためのプロセスを設計
PJ推進において工夫した点
- 分析粒度の詳細化
全社や事業部、職種といった単位で傾向分析しても得られる示唆が一般論の域を出ない中、物理的な「拠点」にフォーカスすることで、現場の空気感や人間関係に直結する示唆を得ることができ、納得感と実効性の高い施策立案を行うことができた - 現場キーマンの主観の反映
現場のキーマンから見たリーダーの振る舞いやパーソナリティ、組織の雰囲気、現場メンバーの様子などを加味することで、ES結果の背景を理解した上での分析ができるようになり、上記と同様に実効性の高い施策立案につながった
プロジェクトの成果
今回の活動により、現場毎に実行可能な施策が具体化/コミットされたことで、組織改善に向けた具体的な一歩を踏み出すことができた。
また、それらの状況をモニタリングするためのルール、プロセスを構築したことで、これまで形骸化していたPDCAサイクルが有意なものとなり、組織開発のための基盤を整備することができた。