ヒ素は半金属元素で、元素記号をAs、原子番号を33、そして原子量を74.9とする。これはさまざまな無機や有機化合物の形で自然環境に広く存在します。これらのヒ素は鉱石の風化、火山の活動、人間の行動などから生じます。一方で、長期間無機ヒ素を大量に摂取すると、皮膚の異常や癌の発生などの悪影響が生じることが科学的に報告されています。ただし、有機ヒ素については、一般的に無機ヒ素よりもその影響は小さいと考えられています。我が国では海藻や魚介類を食べる習慣が長く続いており、その結果これらの海産物にはヒ素化合物(例えば、アルセノシュガーという成分を持つ海藻やアルセノベタインという成分を持つ海産物など)が多く含まれています。これらもまた有機ヒ素の一例です。