耳とは、鋼板製造の際に板のサイドに形成される特殊な部位を指します。この耳が付属している鋼板は「耳付き」と呼ばれています。通常の高炉で製造される鋼板の規格では、表記寸法の重量に対して3%分の耳が付加されているとされています。注文サイズがマイナスにならないように、メーカーは鋼板を若干大きめに製造する必要があります。この考え方は、製造時のわずかなサイズの差異を補うためのものです。しかし、製造技術の進歩により、メーカーが余計な部分を大量に取らなくても製品を製造できるようになりました。そのため、現在では本測寸法に3%以上の耳が付いている鋼板はほぼ存在しません。