「切り込み」という言葉は、主に下記の2つの文脈で用いられます。
1.溶断作業における「切り込み」は、道程の途中から製品に入るポイントのことを指しています。「切り込み」あるいは「切り逃げ」のパラメータを正確に設定することで、製品を傷つけず、仕上げ工程における削り作業が増えすぎない程度のサイズの「ヘソ」を作り出すことが重要となります。
2.「切り込み」は、丸板などの加工時にも用いられます。穴の切断時には、走りの長さを長く設定することで製品の損傷を避け、安全に切断することが可能になります。一方、回収した中抜きスクラップを材料として利用する際には、取得できる量が減ってしまうという問題があります。従って、板厚によって適切な距離を設定することが求められます。