「一発ひく」とは、機械加工により溶断面や板厚面をわずかに削ることを指します。これは寸法精度を上げることを主目的としているわけではなく、穴開けやタップ加工の精度を向上させたり、溶接する際には相手側とのぴったりと合う状態を作り出すことを目指します。なので、時には削った後に黒皮(溶断面)が残存在しても許容されます。また、そのため削る部分は通常よりも少なめに設定されることが多いです。「一発ひくだけなので、黒皮が残っても構わないため、付属するのは2mmだけです」といった具体的な表現で使われることがあります。「一発なめる」という表現とほぼ同様の意味で使われるほか、1Fを指す言葉としても用いられます。