レンジレートとは、特定のランク内で基本給の最大限と最小限(レンジ)を設定し、その領域で基本給を決められる給与体系のことを指します。レンジの共有度合いによって、差異型、連接型、共有型といった3つのモデルに分類されます。レンジレートの利点として、同じランクでも基本給にバリエーションを持たせられるのが挙げられます。これにより、ランクが一定の状況でも昇給が可能となり、従業員の意欲向上が見込まれます。さらに、初任者に対してはシングルレート、キャリア社員に対してはレンジレート、リーダーシップ層に対してはローテーション方式など、各ランク毎に複数の方法を組み合わせた体系設計も可能となります。