「OODAループ」は、米軍の意思決定メソッドを具体化した理論で、Observe(観察)、Orient(状況理解・方向設定)、Decide(選択・判断)、Act(行動)という各頭文字を用いた4段階プロセスを指します。これは、未知の情勢でも目標を達成するために、迅速かつ柔軟な意思決定を可能にする策略です。始めは、米国の軍事戦略家ジョン・ボイドにより打ち出された軍事戦略論でしたが、後にこの理論が整備され、不確定な状況に対する高速な意思決定テクニックとして、現在では商業や政策などの多岐にわたる領域で応用されています。