財務計画を可視化してるうちに、逆に経営に提案したい方向性が見えてきた。

事例No: 93

財務計画を可視化してるうちに、逆に経営に提案したい方向性が見えてきた。

カテゴリー: 会計

クライアント企業の概要

業種 その他製品
売上規模 1-10億円
従業員規模 10-100人

掲載企業・プロジェクトの概要

業種 コンサルティングファーム
概算費用 100-500万円
概算工期 3ヶ月

プロジェクトテーマ

ジュエリーの企画販売を行っている有限会社 ソラ (SORA)さんのFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)をさせていただきました。

クライアント企業が抱える課題/背景

SORA様は縮小市場にあるブライダル市場において、おかげさまで右肩上がりの成長を続けています。しかし、今後より戦略的に大規模な投資を検討・実行する上で、人などの経営資源をどう使っていくかの財務に関しての知見が社内に欠けていました。

経理担当が1名、決算書などの会計は十分スキルを持っていて業務をされておりますが
創業23年になる現在で、未来に向けたお金の使い方の企画や戦略の議論がまともにできておらず、そのノウハウも不足している状況でした。

ソリューションの概要

SEEDERの人材マッチングサービス”JINCHI”を活用し外部人材の支援を導入し、3年先の中期計画を策定するプロセスで財務戦略の立案に取り組みました。

特に、財務三表を作成する段階から外部の専門家の助けを得て、成果を上げています。

実行タスクの概要

1. 財務戦略の策定
まず、SORA社は基本的な財務三表の作成を通じて、会社のコスト構造を明確にし、利益を数値化しました。これにより、経営資源の効率的な活用や未来に向けたお金の使い方を企画する基盤が整えられました。財務3ヵ年計画の策定を行い、それに基づく事業計画の再考が進められました。

2. コスト構造の見直し
次に、材料調達から販売に至るまでのコスト構造を詳細に分析し、利益計画の再考を行いました。SORA社のコスト構造は他社に比べて複雑であり、それを正確に理解し改善することが重要な課題でした。このため、数字の可視化とKPIの見直しが行われ、売上目標も上方修正されました。

3. KPIと売上目標の再設定
さらに、表参道の本店における席数や成約率などのKPIを再評価し、売上目標の再設定を行いました。既存のKPIが適切に設定されていなかった可能性があったため、客観的な見直しが必要とされました。これにより、本店での販売、卸売、オンライン販売などの売上計画の配分が見直され、利益計画も上方修正されました。

4. 経営意思決定の支援
最後に、SORA社は代表に対して経営意思決定を支援するための情報を揃え、戦略的な提案を行いました。これまでのメンバーだけではバイアスがかかり、理論的な計画が立てられなかったため、外部の視点を取り入れて、理詰めで納得感の高い計画を作成しました。

PJ推進において工夫した点

1. 財務の見える化とチームの共通理解の確立
まず、SORA社は財務の「見える化」に注力しました。基本的な財務三表の整備にとどまらず、全社員が財務の現状を理解できるようにし、共通認識を持たせる工夫が施されました。これにより、チーム全体が同じ目標に向かって一丸となることが可能となりました。

2. 数値に基づく意思決定の推進
次に、コスト構造の分析においては、すべての数値を徹底的に洗い出し、可能な限り具体的なデータに基づく意思決定を行いました。これにより、漠然とした感覚や経験に頼るのではなく、数値的な裏付けを持った戦略が立てられるようになりました。

3. 外部の視点を取り入れた計画作成
SORA社は、バイアスを排除するために、外部の視点を積極的に取り入れました。これにより、内部だけでは気づきにくい盲点が発見され、より客観的で論理的な計画が作成されました。特に、財務計画の精緻化においては、外部の専門家の助言が大いに活かされました。

4. KPIと目標設定の現実化
また、KPIと売上目標の再設定においては、現実的かつ達成可能な範囲で目標を再構築しました。これにより、無理のない成長戦略が描かれ、社員のモチベーションを高めつつ、実現可能性の高い計画が策定されました。

5. 継続的な改善とフィードバックの活用
最後に、SORA社はタスクの進行状況を継続的にモニタリングし、フィードバックを迅速に反映させる体制を構築しました。これにより、計画が進行する中での微調整が容易となり、計画の実効性が高められました。

プロジェクトの成果

導入後、3ヵ年の財務計画が策定され、その質の高い財務企画が評価されています。また、売上目標の再考や利益計画の上方修正など、計画の精緻化にも繋がり、会社の成長に大きな転換をもたらしました。

 

涌波さま:

財務3ヵ年計画を一緒に策定してもらって、今回提案も通りました。

今はそれを軸に事業計画3年計画を社内で議論しているところです。
この3ヶ月という短い期間で、これだけの質の財務企画を作れたのは良かったですし、想定してなかった収穫もありました。

表参道の本店の席数や成約率などKPIを眺めているときに、ふと村田さんが提案いただけたことで
それを元に
売上目標が再考できました。販売比率を再考し利益計画としては上方修正になります。

最初は数字を可視化しようとしていましたが、議論してるうちに経営に提案したい方向性が見えてきました。
方向転換ですね。

その意思を村田さんに伝えて、代表に意思決定をするための情報を揃えてもらう協力をしてもらいました。

ずっと担当してきた我々ではバイアスがあってできなかったことです。
経験則が突破できて、理詰めで作れたため納得感の高い計画になりまし
た。

村田:

元々かなり丁寧に現場の数字を拾い上げる努力をなさっていました。

売上を構成している、客数や単価を紐解いていき、SORAさんが管理していたKPIを確認していると「客観的に見て、もう少しこの数字は伸ばせるよな?」と直感的に思い、アドバイスさせていただいたのが最初です。

本店での販売・卸売・オンライン販売などの売上計画の配分を変えて、結果的には利益計画は上方修正になりましたね。

涌波さま:

これは今後の投資計画や、人材の採用戦略など変わるのて大きな転換になります。

SEEDER株式会社

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