2019年にAndroidデバイス対象として登場したバンキング型マルウェア「Hydra」は、主にヨーロッパのオンラインバンキングアプリを狙って活動しています。このマルウェアは、GooglePlayストアや偽造されたウェブサイト、SNSを介して不審なアプリをダウンロードさせ、ユーザーを誤操作させる手法を用います。
「Hydra」はインストール時に高度な権限を必要とする特性を持つため、感染すると、マルウェアはバックグラウンドで逐一動き、デバイスが行うあらゆる通信を盗み出します。さらに、このマルウェアはデバイスの管理者権限まで取得します。「Hydra」の機能は現在でも改良が進められており、偽装アプリを通じた攻撃キャンペーンも定期的に行われています。